やっほう!放浪生活を2年継続中のテツヤマモト(@okapo192)です。
今回は「海外旅行中の恐怖体験」をお話しします。
海外生活が長いと、
…と聞かれることが多々あります。
僕は軽い詐欺やぼったくりには何度かあっているのですが、そこそこ用心深いので、身の危険を感じたことは今のところ無いです。
しかし、一度だけ「あー俺ここで死ぬのか」と思った体験があります。
死を覚悟して、怖くて泣き出して、家族に感謝して、片想いの人に告白しなかったことを後悔した体験があります。
なかなか人には言えない…言いたくもない…思い出したくもないのですが、1年近く経ったので反省も込めて振り返ります。
同じような恐怖体験をする人が増えて欲しくないので、「こんなケースもあるんだ…」と頭に入れてくれると嬉しいです。
スリランカの世界遺産「シーギリヤ」にて
僕が死ぬかと思った恐怖体験は、インド洋に浮かぶ島国「スリランカ」にて起こりました。
その日はバスを乗り継いで、世界遺産「シーギリヤ」を訪ねて、その絶景を目指してたんです。
事件は、そのシーギリヤの「洞窟壁画」のスペースで起こりました。
撮影禁止の「洞窟壁画」
(写真はイメージ)
洞窟壁画のスペースは、写真撮影が禁止となっています。
僕もそれは確認して理解していました。
…が、なぜかその時は「写真を撮っておきたい」と思ってしまい、こっそりとカメラのシャッターを切ってしまったのです。
すると、思いの外、シャッター音が響いてしまい、警備員にバレました。
「おまえ、写真撮ったな?」
「あーやっちゃった」と思いました。
完全にルール破りました。言い訳しようがないです。
罰金かな?とか思いました
突然の死刑宣言
僕はそのまま警備員に連れられて、裏にある事務所的な場所に連れていかれました。
そこには4人ほどの警備員達が待機していて、僕を取り囲みます。
事務所に着くや否や「今警察呼んだからここで待ってろ」と言われます。
「…へ?」
警察?え?捕まるの?
いやいやそんなわけないでしょ。さすがに重いでしょう。
あれかな。きっと脅してお金もらおうとしてるやつでしょ?
すると、警備員さんは続けます。
「…で、お前は残念だけど死刑になるから」
は?へ?ほ?
ちょっと意味わかりませんでした。
さすがに死刑はないでしょ。いや大げさすぎる。フィクションすぎる。
僕も苦笑いです。あー早く解放してくれやーって思ってました。
軟禁状態で30分経過
僕は「反省したか?もうやらないな?」みたいな感じで、罰金してすぐに解放されるのかなと思いました。
しかし、一向に解放してくれません。
僕が何を言っても「やっちゃったお前が悪い」「スリランカの法律だから」と言うばかり。
考えてみれば、僕はスリランカの法律やタブーについては全く調べていませんでした。
次第に「本当に死刑になるんじゃないか」って思うようになってきます。
写真撮るのはえげつないタブーだったのかもしれない。まじで死刑なのかもしれない。
警備員の表情を見ても、全然演技に見えません。
事務所に連れてこられてから、時間が30分ほど経過していました。
土下座をしてみても、お金を出してみても、「もう遅い。死刑だ。」しか言われません。
僕は怖くて泣き出しました。
死を覚悟して頭に巡ったこと
もう意味わかんないくらい、わんわん泣きました。
「あー俺死ぬんだー」って思いました。
こんなところで、すげーつまんないミスして、死んじゃうのか、人生終わりかーって思いました。
家族が頭に思い浮かびました。
片想いしてた女性が頭に思い浮かびました。
まだ人生で何も成し遂げていないことを悔やみました。
何よりもルールを何も考えずに破ったことを悔やみました。
逃げようとか暴れようかとも考えました。
でも、4人の警備員さんに囲まれてるので無謀です。
ただただ、怖くて泣きました。
まさかの解放
…すると最初に僕を捕まえた警備員がこう言いました。
「…おい、俺たちはテロリストじゃねーよ。もう行っていいぞ」
一瞬何が起こったかわかりませんでした。
「だから、行っていいぞって。ほら」
僕は警備員さんに抱きつきました。号泣しながら。
みんな苦笑いでした。
「もうこんなことするなよ」と言われました。
死刑でもなければ、罰金もありませんでした。
ようは、僕を反省させたいだけだったみたいです(写真は消しました)。
流石にひどいですけど、もうそんなのどうでもいいです。
生きてるだけで十分です。
そのあとシーギリヤの頂上まで登りました。
その時の写真がこれです。
ブログでもSNSでも、プロフィールとして1年使ってる写真です。
この出来事を忘れないためにも、ずーっと変えずに使ってました。
学んだこと
僕はこの件から、2つ学びました。
1つは、ルールを破らないこと。悪いことをしないこと。
立ち入り禁止の場所に入らないとか、ドラッグ誘われても断るとか、当たり前だけど、絶対やらないと強く心に誓いました。
もう1つは、後悔しないように全力で生きること。
本当に人間いつ死ぬかわからないと実感しました。
僕はあの時、「1回死んだ」からこそ、好きなことやって、やりたいことやって生きると心に誓いました。
今は前に比べれば、「いつでも死ねる」くらい自由に生きてると思ってます。
あと最後に1つ。
やりたいことをやるのもそうですけど、想いを伝えたい人には、ちゃんと伝えなきゃダメだなとも感じました。
いつ自分が死んでしまうのかわからないじゃないですか。
だからその後、片想いしてた女性にちゃんと想い伝えました。
…そしたら普通に振られました。
いや、振られんのかーーーーーーい。