自分の英語スピーキングってどのくらいのレベルなんだろう?
英語の試験だと、日本人にはTOEICが有名ですけど、スピーキング能力を測れる資格ってメジャーなのが無いんですよね…。
そんな時に、最所あさみさんのnoteを拝見して、日経運営の英語スピーキング試験「Versant」を見つけたんです。
Versantは、日本経済新聞社と、ロンドンに拠点を置くピアソン社が、合同で運営する英語スピーキング試験です。
特徴は申し込み後、いつでもどこでもスマホだけで受験できること。さらに受験時間は20分程度、結果も数分で確認できます。
AIが導入された気軽な試験なんですが、グローバル企業やアメリカの政府機関でも使われる信頼性の高いテストなんです。
今回はこちらVersantを実際に受験してみたので、そこで感じたこと・試験対策・スコアの目安なんかをまとめます。
Versantってどんな試験?ざっくり特徴をまとめる
冒頭の通り、Versantはビジネス英語力を測れる英語スピーキング試験です。
ざっくり特徴を紹介すると、
- 試験は約20分、5分で結果返却
- スマホやPCでいつでも受験可
- 料金は5,400円
- 日本経済新聞社+ピアソン社で運営
- 国内外の企業・政府機関で採用
…と言った形で、とにかく手軽に受験できるスピーキング試験ですね。
手軽で受けられるわりに、レポートもしっかりしていますし、それなりに権威もあって信頼がおける試験なんです。
▼日経の公式YouTubeでも、1分で概要を把握できる紹介動画がありました。
Versantをスマホアプリで受験してみました
ってことで、英語スピーキングの腕試しに、Versantの試験を受験してみました。
まずはVersantの公式ページで支払いをして、メールで受験番号を受け取ります。
受験はPCやスマホでできるんですが、公式アプリをダウンロードして、スマホでの受験が楽なのでオススメです。
Versant
Pearson Education, Inc.無料posted withアプリーチ
スマホ受験の場合は、ヘッドセッドも必要なくて、スマホを机にポンッと置いて、そのまま受験を進められます。
▼アプリを開いて受験番号を入力すれば、少し説明があって、すぐに試験開始です。
▼テストの内容は、全部で63のスピーキング問題が出題される形です。音読・質疑応答・要約などなど…。
一度試験がスタートしてからは、だいたい17分くらいですが、ぶっ通しで問題を解いていく形です。
…とは言っても17分だけなので、疲れて集中力がすぐに途切れてしまうようなことは無いですね。
試験結果の確認方法。結果どうだった?
試験が終わったら、スマホの機内モードを解除、またはWi-Fiに接続し直します。
自動的に受験した音声データがアップロードされまして、5分程度ですぐに結果が返却される形です。AIすごいなぁ。
ちなみに、僕の試験結果はこんな感じ。
41点!
うーん、ずばり微妙っすね。仕事で英語を使いまくってる身で、TOEICは860点持ってるんですが、なかなかパッとしません。
「よく使われる単語や簡単な構文を使った発話に対処できる。ネイティブペースの会話についていくのは難しい」ってレビューに関しては、その通りだなって感じです汗
▼Versantでは、かなり詳しいレポートをもらうことができます。TOEICやTOFLEでの換算点も把握できるのは嬉しいですね。
2020年2月追記:VERSANTの点数がアップ
初めてのVERSANTは2019年7月に受験、その後もGABA英会話とかで英語の勉強を進めていたので、2019年12月に改めて受験してみました。
結果がこちらです。
英語コーチングのプログリットを受けるにあたり、VERSANTを5ヶ月ぶりに再受験しました。
結果は総合44点。前回より3点UP。
VERSANTの1点は、海外留学1ヶ月分らしいので、わりと伸びてた。ここからプログリットの3ヶ月で、英語圏で仕事ができるレベルらしい50点まで行きたい。2020年の数値目標! pic.twitter.com/3TpPagoMJr
— テツヤマモト (@okapo192) January 5, 2020
ってことで、3点アップの44点です。
VERSANTの1点アップは、1ヶ月の海外留学と同等と言われているので、つまりは働きながら3ヶ月分の留学はできていた?みたいです。
この記事を執筆時点で、僕は英語コーチングのプログリットを受講してるので、数ヶ月後にはもっと上がっているはず!50点目指して頑張ります。
2020年3月追記:53点に到達!
英語コーチングの英語コーチングのプログリットで、3ヶ月273時間の勉強をこなした結果、スコアを53点に大幅アップすることができました。
プログリットを3ヶ月受講した体験談をまとめました。
毎日3時間、計273時間の勉強、しんどかった〜。それでも、フルタイムで働きながら「9ヶ月留学相当」の英語力が身についたので大満足です。もっと言うと、1日3時間勉強するクセが付いたのも財産です。引き続き勉強します。https://t.co/1VvXBfJq3n
— テツヤマモト (@okapo192) March 21, 2020
こちらフルタイムで働きながら、3ヶ月の勉強で「9ヶ月留学相当」の英語力を身につけた経験を、別記事でまとめています。引き続き勉強続けます。
Versantは難しいのか?
VERSANTを実際に受験してみて感じたのは「けっこう難しいぞこれ!」ってことです。
前半の「音読」や「質疑応答」は、まぁそれなりに簡単なんですけど、「復唱」や「要約」の問題はかなり難しいですね…。
単に聞き取れているか・話せるかだけではなくて、けっこう長めの文章を丸暗記できるかというワーキングメモリーを試されるイメージです。
あと少し気になったのは、ちょっと音質が悪いなぁってことです。
これはリスニング力を試す意味で、わざと音質をクリアじゃなくしているようですね。実際に電話するような音声。
LINE通話よりも荒れていて、音質的に聞き取れないような箇所もあった気がします(これは言い訳ですが笑)。
音質に関しては、ある程度は覚悟しておいた方がいいです。
Versantoのスコアの目安・平均は?
Versantを受けてみた後に「41点」ってのが、実際どんなもんなのか気になったので調べてみました。
まずは公式サイトでのスコアの目安はこんな感じ。CEFRやGSEとの換算がわかるのでありがたいです。
僕の「44点」は、B1レベルで「身近な事柄に置いて伝えたいことの要点を包括的に述べることができる」というレベルだそうです。
ビジネスで難なく使えるレベルは、B2レベル以上かと思うので、60点くらい持っていると誇っていいように思います。
また、2018年の日本経済新聞社によるVersantの受験者レポートはこんな感じです。
- Versantの日本人平均は「38点」
- TOEIC900点台のVersant平均点が「51.2点」
- 受験者TOEIC申告点数は「796点」
主に、TOEIC800点くらいの人が受験してるみたいで、けっこうレベルの高い試験みたいですね。
結構レベル高い人が受けてる割に、日本人平均が38点(TOEIC換算で600点台)ってのは興味深いです。TOEIC900点台でも51.2点しか取れないんだなぁ。
▼大まかなスコア分布はこんな感じ。いかに日本人がスピーキング苦手なのかがわかりますね…。
Versantのスコア対策は?
Versantのスコア対策としては、専門の書籍等はないので、やり方が難しいです。
ただ対策として取り組めることはいくつかあります。
出題される問題の把握
まずは公式動画でテスト項目をチェックしておくと良いです。
こちらの動画を見れば、それぞれどんな問題が出題できるのか、どのように応答すれば良いのかがわかります。
試験は一度スタートしてしまうと、全て英語で進行されるのもあって、問題の流れは必ず把握しておいた方がいいです。
模擬試験を受けてみる
YouTubeにいくつか練習用の問題が落ちています。概要欄にスクリプトまで書いてあって非常に親切です。
海外の人のコメントが多くて、たくさんの人がVersantを受験しなくてはいけない状況にあるのがわかりますね…。
瞬間英作文
特に、後半の要約問題・自由回答問題では、30秒程度で自分の意見をささっと話す能力が求められます。
僕が試験を受けた時は「家事の時間が減ることが、家族関係に与える影響は?」みたいな問題が出ました。
これに対して、瞬間英作文して回答しなきゃいけないわけで、自分が多用するフレーズは用意しておくと良いです。
▼かなりベタですけど、対策として瞬間英作文はおすすめですね。
▼瞬間英作文はこんな感じでやります。結構スピーキング力が鍛えられますよ!
英語のお勉強その2: 瞬間英作文
スピーキングの鉄板トレーニング。簡単な日本語フレーズを、瞬間的に英語翻訳してひたすら音読。毎日1時間くらい。Progritで毎週テストしてるので、やらざるを得ない。個人的には本よりアプリの音声でやるのがオススメ。より難易度高いのと、通勤時とかもできるから。 pic.twitter.com/fooAvZJKwR
— テツヤマモト (@okapo192) January 16, 2020
結論:スピーキングの腕試しには良い!
Versantを受けてみて実際に思ったのは、本当に手軽に受験できるわりに、しっかりとしたレポートがもらえるってことです。
自分の英語スピーキング能力と照らし合わせても、納得の点数が出てきたのかなという印象ですね。
今のところ、会社で受験が求められたり、転職でアピールが必要なわけではないのですが、機会を見つけてまた受けてみます。
TOEFLやieltsよりも気軽にスピーキングテストが受けられるので重宝しますな。
▼他にもTOEICや英会話など、英語でゴニョゴニョする様子をまとめてます!