

今回は「トラベルライターになる方法」をテーマに、旅を仕事にしたい人の疑問を紹介していきます。
この記事を書いているぼくは、フリーランスで生計を立てていまして、トラベルライターも仕事の1つです。
前職の旅行誌の経験や、旅のブログを書いていた経験を活かして、新卒1年目でトラベルライターの活動を始めました。
単刀直入に言うと、トラベルライターの仕事は刺激的で面白いです。
自分の好きなスポットを取材したり、気になる人にインタビューをして、記事を書けば報酬を貰える…。素敵やん。
とはいえ、それなりに努力も必要ですし、収入の面では厳しい面があるのも事実です。
今回は実際にトラベルライターとして働いてきたぼくが、トラベルライターのなり方やリアルをお伝えします。
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トラベルライターの仕事とは?

トラベルライターは、旅情報に関する記事を専門的に書くフリーライターのことです。
国内外を取材して周るので、旅が仕事になる、旅人が憧れる仕事の1つですよね。
働き方としては、会社に所属する方とフリーで活動する方が、媒体は紙の雑誌やWEBメディアで記事を書くことになります。
僕自身は会社員として紙の雑誌で、フリーでWEBメディアで記事を書いてきました。
今回はフリーかつ、WEBメディアで活動するトラベルライターを軸に記事を書いていきますね。
■作ってた紙の雑誌:クナウマガジンの本
■記事書いた旅メディア:北海道ファンマガジン
トラベルライターの仕事の流れ
トラベルライターの仕事の流れは、媒体によってまちまちです。大まかな概要を共有しますね。
①企画提案する
トラベルライターは、複数の旅メディアと契約していることが多いです。
その状態で、記事のアイデアが思い浮かび次第、そのアイデアと相性が良いWEBメディアにアプローチします。
「xxxxxと言うテーマの記事を、xxxxxと言う流れで書こうと思いますが、掲載可能でしょうか?」といった感じですね。
もしくは「月にxx本納品!」と、あらかじめ納品記事数が定められた契約パターンもあります。
この段階では、記事の見出しとなる部分を提示できれば十分かと。
もし諸経費がかかるなら、この段階で相談しておくといいです(食費や移動費など)。
②取材や写真撮影を行う
編集さんと打ち合わせてGOが出たら、実際に取材や写真撮影の準備を整えます。
インタビュー取材や写真撮影が必要なら、あらかじめアポをとって、相手方の担当者の予定を抑えなきゃいけませんね。
③記事を書く
諸情報、インタビュー、写真素材等が集まったら、記事を書いていきます。
メディア側で文字数や口調(だである調、ですます調)といった条件があるので、ルールからはみ出ないよう注意です。
④記事の下書きを共有して精査する
記事が出来上がりましたら、担当編集者さんに記事を共有します。
ここで修正点や誤認識等をすり合わせて内容を精査し、再提出した時点で「納品」に至ります。
この辺りはメディアやライターの実力によって、全く修正がなかったり、2往復くらい修正したりまちまちです。
⑤拡散する
最後に、書いた記事を自分のブログやSNSで拡散することを忘れずに…。これも仕事の1つですね。
この辺りは「義務」ではないものの、メディア側が期待しているのは、記事の内容以上に拡散力だったりします。
トラベルライターの収入はどれくらい?

トラベルライターは、ズバリ稼げる職業ではないです。
前項で紹介した通り、なかなかボリューミーな作業工程があるんですけど、それでも1記事1万円になれば中級クラス以上かと。
下積み時代なら、1文字1円以下で書いてる人がゴロゴロいます…。
僕がトラベルライターをメインでやってた時で、月に8本書いて収入6万とかです。しんどー。
複業が基本になる
よって、トラベルライターをやる人は、複数の仕事を並行することが多いです。
メジャーなところだと、ブログを運営してアフィリエイト収入を得る…フォトグラファーとして旅の写真を売る…とかですね。
▼僕がやった珍しいところでいうと、自治体の移住PRムービーに出演したなんてのもありました。
拡散力で数字が決まる
WEBメディアでのライター職は、記事の質や内容以上に、拡散力が評価されます。
ずばり、ブログの読者数やらSNSのフォロワー数が収入に直結するわけです。
その数だけアクセスが保証されることを意味するので、「数字」を持っている人は強いですね。
経費で旅できる
ガポガポ稼ぐのは難しい世界ですけど、なんだかんだ経費で旅できるのは嬉しいポイントですね。
海外への取材費なんかは難しいでしょうけど、食費や交通費はなんなく清算してもらえるかと。
自分がなかなか行かないようなお店やスポットを無料で楽しめるので、旅好きとしてはシンプルに仕事が面白いですね。
トラベルライターになる方法

では、ここから僕の実体験を中心に、トラベルライターになる方法を紹介します。
⓪特別なスキルや資格は必要なし
まず大前提として、トラベルライターになるために、特別なスキルや資格は必要ないです。
「大学の文学部や観光学科に行け!」とかないし、「この資格は必須!」ってのもないです。
強いていうなら、身につけるといいのはこの辺りかな。
- 文章力:大学のレポートが書けるがあればOK
- 写真撮影:スマホ禁止のメディアもあるので、簡単に一眼で撮影できると良い
- 英語力:海外でのインタビューや取材がしたい場合は必須
- 拡散力:SNSのフォロワーが発注の決めてになることもあるので有利。Twitterが無難
- 取材スキル:「書いていく プロ文章論」を読んで、取材の流れとマナーを抑えておけばOK
トラベルライターは良くも悪くも誰にでもできるので、やるならスキルをそこそこに今すぐやるに限ります。
いきなり1本数万円の記事を任せられるわけもないので、地道にコツコツと記事を書くしかないですね。
①執筆実績を作る
トラベルライターになるには、まずは名刺がわりとなる実績を作る必要があります。
突然、編集部に「記事書かせてください!」なんて営業しても仕事もらえるはずがないですね。
おすすめは「ブログを書く」です。
記事をつくる練習にもなりますし、そのままポートフォリオになりますし、拡散力も尽きますし、あわよくば広告収入にも繋がります。
ブログにWEBメディア側から仕事依頼をもらえるなんてこともあるので、もはや一石五鳥くらいです。
この時、コツとして「インタビュー記事」の制作例を作るといいです。
「観光スポット10選」的な記事は、あまりWEBメディアには需要がないので、安く買い叩かれます。
逆に「カフェの主人にインタビュー」なんてインタビュー記事は、比較的需要があって狙い目です。
企画→アポ→インタビュー→写真撮影→執筆など、大変な分、記事単価もまぁまぁいいかと。
②営業しまくる
名刺がわりの実績ができたら、記事の原稿ファイルやURLを添付して、一気に営業メールを送ります。
ライター募集をしている旅メディアに片っぱしから応募。募集してない旅メディアにも、片っぱしから問い合わせましょう。
さらには、少し範囲を広げて、地域ポータルサイトやおもしろ系サイトなんかにも片っぱしからメールです!
さらにはさらには、大手クラウドソーシングの「クラウドワークス 」や、旅人求人サイトの「SAGOJO」あたりで、ライター案件を探します。
さらにはさらにはさらには、SNSでも「トラベルライターやってます!」なんて宣言しちゃいます。
ここまでやれば、何かしらの反応はあるので、小さいチャンスも逃さずキャッチですよ!
駆け出しの時期は、とにかく量・量・量です。マジで量です。
■TABIPPO:若者向けの旅メディアです
■MACHA:訪日外国人向けの旅メディアです
■aumo:20代〜30代女性向けの旅アプリです(問い合わせからライターに立候補できる様子)。
■北海道ファンマガジン:北海道情報を扱うポータルメディアです(僕も契約してる)
③書きまくる
数十件アプローチすれば、少なくとも1つは仕事が決まるはずなので、あとは記事を書く→実績増える&営業→記事を書くの繰り返しですね。
初めはかなり少ない報酬からのスタートですが、報酬以上の記事を書いていれば、自然と逆指名が入ります。
ライターは誰でもできることもあって、素人ライターが多く、WEBメディアの業界では、優秀なライターが引っ張りだこなんです。
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トラベルライターには夢がある

うーん、トラベルライターの楽しさを伝えたい記事だったのですが、どうも夢がない記事になってしまったような汗
まぁ…楽しそうに見えて、実際は泥臭い業界であることがわかっていただけたかと…。
とはいえ、トラベルライターが魅力的な仕事であることは確かです。
自分の好きな国・都市・スポットを取材して、自分の切り口で記事を書いて、たくさんの人に読んでもらう…。
とてもクリエイティブで、やりがいがあることは間違いないです。
あなたが旅を趣味に留めたいなら、もちろんそれでもオッケーです。
ただ、旅をライフスタイルに組み込みたいほどに愛してるなら、トラベルライターになっちゃいましょう。
繰り返しますが、特別なスキルや資格は必要ありません。何か行動に移すかどうかは、全てあなた次第です。