

今回の記事は、こんな人生迷走中のあなたに送ります。
結論から言っちゃうと、いくら旅しても「自分」は見つかりません。
しかし、人生に迷走したときに旅に出るのは、大いに意味があります。
人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。
こちらは日本の著名な経営コンサルタント、大前研一さんの言葉ですが、旅をすればこの3つとも変わりますね。
とはいえ「自分探しの旅をします!」なんて言うと、

なんて言われるかもしれません。
僕もノマド生活をする以前は、なかなか周りの理解は得られませんでしたね…。
はたして、「自分探しの旅」には、本当に意味がないのでしょうか?
…というかそもそも、「自分探しの旅」ってなんなんでしょうか?
自分って旅をすることで見つけられるのでしょうか?
この記事を通して、この疑問を一緒に掘り下げていきましょう。
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自分探しの旅とは?

そもそも自分探しの旅ってなんなんでしょう?
辞書で「自分探しの旅」を調べて見ると、こんな内容が出てきました。
アイデンティティを確立する、自分を変えるきっかけを見つける、自分自身の人生を見つめ直す、などの目的で行われる旅を意味する語。主に、若者の一人旅を指すことが多い。
主に「若者の一人旅」を指すってのがズバリでして、明確な目的を設定せず、長期的に旅行してる若者は「自分探しの旅」の途中でしょうね…。
僕自身、仕事を辞めた2016年からずーっと旅しっぱなしで、自分探しの旅しまくってます。
自分探しの旅に意味はあるのか?

「自分探しの旅」に意味あるかないか論争は、旅人の周りをつきまといます。
実際のところどうなんでしょう。
自分探しの旅に意味は「ない」
まずは自分探しに意味はないという意見から。
①自分は探すものではない
「自分探しの旅に出る!」というと、「そこにいるじゃん!」ってクソつまんない理屈を言われますけど、まぁその通りで自分はそこにいます。
「人生の目的探し」と意味で言うにしても、実際は旅をしても人生の目的は見えてきません。
かの孔子ですら「五十にして天命を知る」とか言ってるので、10代20代の若者がぺぺーっと旅して、人生の目的が見つかるものでもないです。
②旅は受動的な消費活動でしかない
自身も元バックパッカーで、現在は経営者のヨシオカタクヤさんがこんなことを言ってました。
「旅」は麻薬だと思う。みずからの人生を切り拓いているように見えて、実は受動的な快楽に溺れているだけだから。旅に出るとじぶんがスーパーマンになったように勘違いするけど、日本に帰ったら普通の人間だ。旅人のみんな、早く自分の人生を生きてください。
— HOTEL INSIDER (ホテルインサイダー) (@takuyayoshioka)
曰く、旅は受動的な消費活動でしかなくて、早く生産活動をしなきゃいけないとのこと…。
何も世の中のためのことをしていない…と言う点で考えると、自分探しに意味はないです。
自分探しの旅に意味は「ある」
次に、自分探しに意味があるという角度から。
①自分の興味分野を知れる
旅で「人生の目的」は見つけることは難しいですが、「興味分野」はたくさん見つけられるはずです。
元サッカー日本代表の中田ヒデ選手は、引退後に自分探しの旅に出た旅人として有名です。
彼は数年間旅を続ける中で、食・酒・工芸品など、日本の伝統文化に興味を持ち、現在はそれらを世界に広める活動をしてます。
僕自身は旅でノマドワークに興味を持ちまして、各地を転々としながら理想の働き方を研究してます。
旅を通して、日常生活では触れられない体験ができれば、後に仕事や活動に繋がる可能性は大いにありますね。
②嫌でも生き方・幸せを考えさせられる
旅をすると嫌でも人生について考えさせられます。
例えば、あなたにとって今の住環境はベストだと言い切れるでしょうか?
世界には暖かい土地・寒い土地、物価が安い国・高い国、山に囲まれた街・海の側にある街があります。
それらと比べて見ても、今の住環境がベストですか?視野が狭くなってないですか?
また、住み慣れた環境を飛び出して初めて、足元の幸せを知ることもあります。
「しあわせはどこにある」という映画では、人生に迷走した主人公が旅に出るんですが、今の仕事・恋人が1番と気づいて帰国しました。
日常生活を見つめ直すには、非日常を体験するのが一番ですね。
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自分探しの旅を充実させるコツ

自分探しの旅に意味を見いだせるか見出せないのかは、結局はあなた次第です。
しかし、旅が充実したものになる人には、決まって共有点があります。
この辺りを押さえておけば、帰国して「ただ遊んだだけだったなぁ」といった旅にはならずに済みますよ。
▼一人旅の楽しみ方はこちらの記事でも解説してます!
①少しでも興味があればGO
自分のやりたいこと・夢・目標なんてものは、はじめは小さな興味でしかないです。
少しでも興味があるならば、なんでも果敢にトライしてみるといいですね。
会いたい人がいるなら会いにいってみましょう。興味のある外国語があるなら留学してみましょう。
気になる世界遺産があるなら遠くても訪ねてみましょう。惹かれたものがあるなら食べよう、触ろう、やってみましょう。
「やってみようかな」くらいに思っていたものが、後になって仕事になったり、人生に大きな影響を与えることだってあります。
あのスティーブ・ジョブズだって、興味のあったカリグラフィーの授業を受けていたら、世界的なインパクトを与える人物になったのですから。
②テーマをある程度決める
目的なしの旅もいいですが、ある程度は「テーマ」がある方が良いです。
テーマと言われてしっくりこないなら、「ルール」でも良いですね。
「ご飯は屋台で食べる」「必ずドミトリーに泊まる」「人に話しかける」「スマホを使わない」「地元の人が集まる場所に行く」
テーマやルールを絞れば、限られた時間の中で濃密な体験ができます。
③期限を決める
何度も言いますが、人生の目的なんて、探しても探しても確信できるものがパッと思いつくはずもないです。
ダラダラと数年も旅をする沈没者にならないよう、タイムリミットは設けておくといいですね。
④自己分析ツールを使う
自分の内面を見つめるにあたっては、自己分析ツールの力を頼るといいです。
おすすめはこのあたり。
- 人生の100のリスト:自分の関心を掘り起こして、やりたいことをリスト化する方法
- エニアグラム:イスラム教に伝わる性格診断ツール。9つの特徴に分類される
- ストレングスファインダー:自分の強み、その活かし方を知れるツール
この辺りを分析すれば、自ずと自分が活躍できる生き方や、身を投じる分野などを把握できますよ。
おすすめの自分探しの旅パターン

具体的な話、自分探しをするためには、どこに行くのがいいのでしょう。
①地元でルーツを探してみる
下手に遠くに行ったり、海外に出るよりも、地元に戻った方がありのままの自分を知れるかもしれません。
久しぶりに実家に顔を出すのもいいですし、古いアルバムやら、地元の友達やら、思い出のスポットを巡ると、失えかけた本来の自分に会えますね。
②インドで価値観をぶち壊す
自分探し系バックパッカーに人気の国といえば、なんといってもインドですね。
日本とは異なる価値観、住環境、食文化を持ったインドに行けば、様々なことに衝撃を受けること間違いなしです。
身分文化が今なお残っており、スラム地域も多いので、考えさせる場面も多いかと…。
③ラオスで何もせずに考える
何もせずに、じっくりと考え事をするなら東南アジアのラオスに行くといいですよ。
これといった観光地もなく、Wi-Fiの電波も悪く(メリットですねもはや)、人もめちゃくちゃ大人しいです。
忙しい日々を過ごして、少しじっくり自分を見つめ直したいならラオス一択ですね。
④ロンドンで未来都市に触れる
反対に、近未来的な刺激を受けたいなら、イギリスのロンドンがおすすめです。
ロンドンでは、お店のレジには人がほとんどいませんし、スマホアプリで注文するようなお店だらけで衝撃を受けました。
住んでいる人も洗練されてキラキラしているので、刺激を受ける大都市としてはナンバーワンかと。
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チケットを買って自分探しの旅に出よう
自分探しの旅が価値のあるものになるかどうかは、あなた次第です。
…とはいっても、「旅に行かなきゃ良かった」って人には会ったことがありません。
逆に「若い頃に旅にしとけば良かった」という人はちらほら見かけるような。
自分探しの旅に意味を見いだせるかな?お金や時間が無駄にならないかな?
なんてモヤモヤと迷うなら、今すぐ動いちゃった方がいいです。
月並みですが、挑戦しない後悔より、挑戦した失敗の方が良くないですか?笑
さーて、じゃぁ今から航空券のチケットでも探してみますか!
ポチッと買ってしまえば、その瞬間からあなたの自分探し旅がスタートですよ。