『運命の恋するスタンダール』の感想!笑って泣ける恋愛ノウハウ本

水野敬也さんの新著『運命の恋をかなえるスタンダール』を読みました!

水野さんといえば、『夢をかなえるゾウ』などの物語形式の自己啓発本や、『LOVE理論』などの超具体的な恋愛テクニックを教授する本が有名です。

 

今回の作品はそんな水野さんの得意分野が合体したような作品!

文豪スタンダールの『恋愛論』のノウハウを小説形式で学べるんです。

「運命の恋を叶えたいなぁ」とか調子に乗りつつ読んでみたら、いやー期待通り、楽しくタメになる本でした!

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運命の恋をかなえるスタンダールって?

さて、『運命の恋をかなえるスタンダール』について詳しく紹介します。

こちらは2017年8月11日に発売した水野敬也さんの新著ですね!

あらすじはこちら。アラサー女性が恋に踏み出していく物語です!

図書館司書万平聡子は幼少期に父が起こした遺跡ねつ造事件がトラウマとなり、自分の素性がバレることに恐怖を抱きながら暮らしてきた。

そのためうまく人間関係を構築することができず、三十路を越えても現実の恋愛に一歩踏み出すことができないまま。

自宅で本を読んでいる時だけが唯一の安らぎの時間だった。

そんなある日、図書館で働いていた聡子の前に理想にぴったりの男性が現れる。

いつもの通り行動に移せないでいる聡子だったが、本の中からフランスの文豪スタンダールを名乗る初老の男性が現れ、恋愛指南を始める。

運命の恋をかなえるため、少しずつ自分の殻を破り始めた聡子の身に次々と奇跡が起きていく―。

物語は終始、水野敬也さんのお家芸的な文体で進んでいきます。

シンプルでわかりやすいストーリー。そこにスタンダールの言葉を逐次引用することで、恋愛ノウハウ本としての読み応えが発生するわけです。

笑えるシーンがありつつも、ホロりと泣けるラストがあったり…。相変わらずに素敵な本を作るよなぁ。

 

水野敬也さんは以前、自身のブログでスタンダールについて言及してたことがありました。

『運命の恋をかなえるスタンダール』は、構想から完成まで2年半以上の歳月をかけた作品だそうで、著者としても思い入れのある作品な様ですね。

運命の恋をかなえるスタンダールの感想とポイント

主人公が三十路女性ということで、20代男子が読むのはいかがなものかと少し心配だったんですけど、問題なくとっても楽しく読めました!

そして、イマイチ浮いた話が無い僕としても、とってもタメになる恋愛ノウハウが凝縮されていました。

 

物語の核、ポイントとなる部分を簡単に紹介します。

恋の結晶作用とは?

スタンダールの『恋愛論』の一節で、『結晶作用』という概念があります。

結晶作用とは、私が生み出した偉大なる言葉であり、『恋愛論』において最も重要な概念だと言える。

もう、『スタンダール=結晶作用のおじさん』と認識してもらっても構わんぐらいだ。

結晶作用は、ようするに「恋は盲目」ってことです。

恋をすると相手の全部を好きになっちゃうってことですね。料理が下手でも、オナラしても、怒っても、全部かわいく見えちゃう的なことです。

 

恋愛で大事なのは、自分に対する結晶作用を相手に作らせること。

その手っ取り早い方法は「自分の評判を高めること」だと述べられてます。

恋愛論第十章──女は恋人を選ぶにあたって、彼女自身が男を見る気持ちよりも他の女が彼を見る態度を重んじる。男もまた然り。

人は自分の価値観で好きになるよりもむしろ、周囲から認められている人に結晶作用を起こしやすいのだ。そんな例は現代社会でも容易に見つけられるのではないかね?

んーなるほどなぁ。確かにそれはあるわ。周囲の評判を高めて自分を好きになってもらう…。難しいなぁ。

主人公の聡子は陰口を受けつつも、強い意志を持って、おしゃれやメイクなどのイメチェンに励みます。

恋愛には4種類ある!

スタンダールは『恋愛論』にて、恋は4種類あると言ってます。

私は『恋愛論』にこう書いた。

恋を冷静に考え、恋の成就を日常茶飯事にしてしまったドン・ファンよりも、好きな女を妄想し、その女に近づけば震え、不安になってしまうウェルテルの方が幸福であると。

なぜならウェルテルは恋する女への結晶作用の中で生きることができたからだ

恋愛は『情熱恋愛』『趣味恋愛』『肉体恋愛』『虚栄恋愛』があるそう。

ゲームな恋愛してたり、性欲に身を任せてたり、恋人がいなくて焦ってる恋愛する人、いるわ。

スタンダールはこの中で、『情熱恋愛』こそが真の恋愛であり、真の幸福だと言っているんですね。

 

これは自分も結構勇気もらったかなぁ。真に幸福なのは情熱恋愛だよね。

僕はろくに恋愛経験もないのに、恋愛小説ばっかり読んで妄想を広げてる男子なんで、どうも同世代の恋愛概念に共感できないんですよね。

ワンナイトラブとか恋の駆け引きとか無理だわー。情熱恋愛したいわー。

イタズラが大事!

これも面白いと思ったポイント!相手に強く結晶効果を抱いてもらうには、少しのイタズラ心が大事だそうで。

悪女!それは、男に対して『この女は手に入りそうだ』という期待と同時に、『いや、手に入らないかもしれない』という不安も与えることで、『この女は手に入れる価値がある』と思わせ、虜にしていく存在なのだ。

いや、確かに。

ようするに自分にデレデレな人よりも、ちょっとツンツンしてたり、少し浮気性があるくらいの方が夢中になっちゃうってことですよね。わかるー。

 

このアドバイスを頼りに、主人公の聡子は身の回りの男性に対して、イタズラを仕掛けていきます。

膝カックンしたり、ちょっと冷たく当たったりするんですけど、ちょっとキュートなんだよなぁ。恋するわ。

僕の好きな『君の膵臓をたべたい』の咲良ちゃんもイタズラしがちだからなぁ。恋しちゃうわそりゃ。

『君の膵臓をたべたい』の感想と解説。タイトルの意味を理解して号泣。

2016.12.06

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笑いながらも最後には泣ける!

水野敬也さんのすごいとこは、難しいノウハウを書いてるのに、笑えるシーンを挟めてくるからスラスラと読めちゃうことです。

私はまだ心の準備ができていないの! 今の私には心を整理整頓する時間が──心の床を水拭きして、ルンバを走らせる時間が必要なのよ!

このちょいちょい挟む小ネタが癖になって、飽きずに読めちゃいます。

で、そんな感じでクスクス笑いながら読み進めるのに、ラストシーンではしっかり泣かせてくるんですよね。いやーベタな展開に泣かされたなぁ…。

まぁその辺りは本を読んでからのお楽しみに!!

 

笑って泣けてためになる、水野敬也さんらしい素敵な作品でした〜。

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海外ノマド系フリーランス, ブロガー, WEBエンジニア, 24歳。フットワーク軽く生きたくて、新卒でフリーに。その後、海外35カ国を旅しながらノマドワーク。現在は1ヶ月ごとに拠点を変えつつ、旅生活を継続中です。勉強が大好きで年に3回語学留学をします。 

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