
先に結論を書きます。
- 必ず機内持ち込みできるサイズにする(これが大前提)
- 容量は40Lが無理のない上限。20L台は南国中心の玄人向け、60Lは大きすぎる
- スーツケースよりリュック。狭いバスでも足元に置ける
- 色は黒。生地は頑丈なもの。高級すぎるものは汚れるので不要
- 旅人に見えないシンプルなものが、いちばんの防犯になる
僕は2018年、ポーター・ユニオンの24Lのリュック1つで、11ヶ月かけて世界一周しました。フリーランスとして稼ぎながら旅をしていた2016〜2019年で、回った国は35カ国です。
この記事では、その経験から「海外旅行・バックパッカーのリュックはどう選べばいいか」をまとめます。後半では、僕は使っていないけれど、条件に合う今のおすすめも紹介します。
大前提:リュックは必ず機内持ち込みサイズにする
リュック選びで一番大事なのは、容量でもブランドでもありません。飛行機の機内に持ち込めるサイズかどうかです。
- ロストバゲージの心配がゼロ:乗り継ぎの多い長旅ほど、荷物が行方不明になるリスクは上がります
- 空港で待たなくていい:到着したらそのまま出口へ。預け荷物を待つ時間がなくなります
- LCCで預け荷物の料金がかからない:格安航空は、預け荷物が別料金のことがほとんどです
機内持ち込みの大きさは、国際線ならだいたい3辺の合計115cm以内(55×40×25cm程度)です。ただしLCCは重さ7kgまでなどの制限が厳しいことが多いので、乗る航空会社の条件は必ず確認してください。

何リットルがいい?おすすめは40L
| 容量 | 向いている旅 | 評価 |
|---|---|---|
| 20L台 | 南国中心の旅(1年でも可) | △ 荷物を削れる玄人向け。冬の旅は無理 |
| 40L前後 | 数週間〜1年以上の旅 | ◎ おすすめ。機内持ち込みの上限 |
| 60L以上 | 寒い地域・キャンプ道具あり | × 機内に持ち込めない・大きすぎる |
20L台:南国中心なら1年でもいける。ただし玄人向け
僕は24Lで世界一周しました。南国中心の旅だったので、このサイズで十分でした。夏服だけで済むなら、1年の旅でも20L台で回れます。荷物は7〜8kgまで削っていました。
ただし、冬の旅は無理です。コートやセーターを入れる余裕はありません。荷物を極限まで削れる、旅慣れた男性向けのサイズだと思ってください。
40L:機内持ち込みギリギリで、無理をしない容量
40L前後が、機内に持ち込めるギリギリの大きさです。荷物を無理に削らなくても収まるので、初めての長旅や、寒い地域も回る旅ならこのサイズを選びましょう。
ただし、40Lは普段使いするには大荷物です。通勤や街歩きには大きすぎるので、あくまで旅行用のリュックになると割り切って選んでください。
60L:大きすぎる
「長旅だから大きいほうが安心」と60Lから始める人も多いです。でも、60Lは機内に持ち込めません。大きいリュックがあると荷物も増えがちです。旅行用に買うなら、機内に持ち込める40Lまでにしておきましょう。
荷物を減らすコツと、僕の全持ち物はこちらにまとめています。
スーツケースとリュック、どっちがいい?
バックパッカー旅なら、リュック一択です。
- 狭いバスや乗り合いの車でも、足元やひざの上に置ける
- 石畳・未舗装の道・階段でも、転がさなくていい
- 両手が空くので、地図を見たりチケットを出したりしやすい
ただし、旅のスタイルによってはスーツケース(キャリー)でも困りません。
- 最初からちゃんとしたホテルに泊まる
- 移動はタクシー・高速鉄道・飛行機が中心で、長距離バスやローカル線に乗らない
- 行き先がヨーロッパやアメリカなど、道が整った先進国
海外旅行・バックパッカーのリュックの選び方
1. 機内持ち込みサイズ
上に書いたとおりです。商品ページで「機内持ち込み対応」と、外寸(縦×横×奥行き)を必ず確認しましょう。容量を増やせる「拡張ファスナー」付きのものは、広げると機内持ち込みサイズを超えることがあるので注意してください。
2. 色は黒
長旅では、リュックは地面に置かれ、バスの屋根に積まれ、雨にも降られます。汚れが目立たない黒がいちばんです。
3. 頑丈であること
生地が薄いと、人混みで刃物で切られて中身を抜かれることがあります。厚手のナイロンやポリエステル、壊れにくいファスナー(YKKなど)を選びましょう。僕のユニオンは4年使って色は褪せましたが、生地もファスナーも壊れませんでした。
4. 高すぎないこと
どうせ汚れるし、傷もつきます。高級ブランドのリュックはおすすめしません。1万円前後で、頑丈なものを選べば十分です。
5. 旅人に見えないこと
登山ブランドの大きなザックは、遠くからでも「旅行者」だとわかります。街で普通の人が背負っているような、シンプルなリュックのほうが狙われにくいです。
海外旅行でリュックは危ない?スリ対策
「リュックは背中が見えないから危ない」とよく言われます。たしかに、人混みで背中のポケットを開けられるリスクはあります。でも、対策をすれば十分防げます。
- 旅人感のないリュックを選ぶ:そもそも狙われにくくする
- ファスナーに南京錠をかける:開けられるまでの手間を増やす
- 人混みや電車では前に抱える:手提げにできる2wayのリュックだとさらに楽
- パスポートと大金は、リュックに入れず服の下へ
南京錠は、空港の検査で開けてもらえるTSAロックを選べば、預け荷物にもそのまま使えます。ワイヤータイプなら、ファスナー同士をまとめてロックできます。
ZHEGE・3桁ダイヤル式・1,000円前後(2026年9月時点)
パスポートやカードは、服の下に隠せるセキュリティポーチに入れておくと安心です。スキミング防止付きのものを選びましょう。
Likesing・スキミング防止・1,000円前後(2026年9月時点)
おすすめのリュック
僕が使ったもの:ポーター・ユニオン 24L
世界一周の11ヶ月を、このリュック1つで回りました。黒くてシンプルで旅人に見えない、手提げにもなる2way、そして4年使っても壊れない頑丈さ。この記事の選び方の条件をすべて満たしていました。
ただ、上に書いたとおり24Lは南国中心の旅向けです。また、僕が買ったときは約1万8,000円でしたが、今は3万円前後に値上がりしています。
4年使って卒業するまでの詳しいレビューは、こちらに書きました。
今から買うなら:40L前後の候補(僕は未使用)
ここからは、僕自身は使っていない商品です。この記事の条件(機内持ち込み・黒・頑丈・高すぎない・旅人に見えない)に合うものを、Amazonの評価とレビュー数を参考に選びました(価格・評価は2026年9月時点)。
本命:tomtoc 旅行リュック 40L
- 40L・機内持ち込み対応(外寸52×33×23cm)
- スーツケースのように大きく開くので、荷物を出し入れしやすい
- YKKファスナーで、メイン収納に南京錠をかけられる
- 7,000〜8,000円前後。評価4.4・レビュー3,000件以上
見た目がビジネスリュック寄りで、旅人感がまったく出ないのもポイントです。PC収納もあるので、旅をしながら仕事をする人にも向いています。
バックパッカーの定番:キャビンゼロ クラシック 44L
- 44L・機内持ち込み対応をうたう、名前どおり「預け荷物ゼロ」のためのリュック
- 600デニールの厚手ナイロンと、南京錠をかけられるYKKのロックファスナー
- 1万3,000円台。評価4.7
旅行者向けリュックの定番ブランドです。黒は「ABSOLUTE BLACK」を選びましょう。
防犯を最優先するなら:パックセーフ Go 34L
- 生地にスチールメッシュが入っていて、刃物で切られにくい
- ファスナーをロックできて、肩ひもにもスチールワイヤー入り
- 2万2,000円前後と高め。評価4.6
この記事の「高すぎないこと」からは外れますが、スリの多い地域が不安な人向けの選択肢です。容量は34Lと少し小さめです。
よくある質問
Q. リュックだけで海外旅行に行ける?
行けます。僕は南国中心の11ヶ月の世界一周を、24Lのリュック1つで回りました。服は現地のランドリーで洗って着回せば、少ない枚数で足ります。
Q. 40Lのリュックは本当に機内に持ち込める?
商品によります。「40L」でも外寸は商品ごとに違うので、必ず外寸を確認してください。また、荷物をパンパンに詰めると奥行きが増えて、サイズを超えることがあります。
Q. お土産で荷物が増えたら?
長旅なら、途中で郵便局から日本へ送ってしまうのが手です。最後の国で買う分だけなら、折りたたみのサブバッグを1つ持っておけば対応できます。
Q. 女性でもリュック1つで大丈夫?
大丈夫です。体格に合わせて、背負ったときに腰で重さを支えられるもの(ウエストベルト付きなど)を選ぶと、長時間でも疲れにくくなります。
まとめ:機内持ち込みできる40Lの黒いリュックを選ぼう
- 大前提は機内持ち込みサイズ
- 容量は40Lが無理のない上限。20L台は南国中心の玄人向け、60Lは大きすぎる
- バックパッカー旅なら、スーツケースよりリュック
- 黒・頑丈・高すぎない・旅人に見えないものを選ぶ
- 防犯は、南京錠とセキュリティポーチで十分
リュックが決まったら、あとは旅のお金の準備です。バックパッカーの収入・費用・節約術は、こちらにまとめています。












