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面白ハンター

アジア諸国に滞在して、ノマドワークしてる23歳。講演・講師もやってます。札幌市民で北大卒。趣味は投資と読書。4月は台北に滞在します!

原田マハ『本日は、お日柄も良く』/スピーチライターと言葉の物語


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原田マハさんの小説『本日は、お日柄も良く』のレビューです。

彼女の作品に触れるのは初めて。読書好きの友人に「よかったよおお」とおすすめしてもらって読んでみました。

軽い気持ちで読んでみたんですけど、

最初から最後まで、泣きまくりでした。

 

『本日は、お日柄も良く』とは?

2010年発売の原田マハさん15作目の小説です(けっこう書いてるんだな汗)。

2017年1月にはWOWOWでドラマ化!

小説のあらすじを引用。

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。

ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的な スピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。

空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された! 

目頭が熱くなるお仕事小説。

「スピーチライター」という聞きなれないお仕事がテーマの物語です。

OLが伝説のライターに弟子入りして、政権交代がかかった選挙戦を戦っていきます。

 

日本では、あまり馴染みがありませんが、スピーチライターは欧米では広く知られる職業。

オバマ大統領の専属ライターで「change」や「yes,we can」のフレーズを生み出したジョン・ファヴローさんが有名です。

 

以下、ネタバレありです。

【レビュー】とにかく泣けすぎ。

買った日に早速読んだんですけど、

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とにかくめちゃくちゃに泣かされました。

4時間ほどで読み終えたんですけど、そのうち半分くらいは泣いてたんじゃないかな。

「クライマックスが泣ける」作品はたくさんあるけど、最初から最後まで泣けるって小説はあまりない…というか初体験でした。

 

1つ1つのスピーチに涙。

原稿はきっちり仕上げる。けれど、決して読まない。

どんなにすぐれた原稿であっても、棒読みになったとたん、聴衆の関心が薄れるから。必ず、全文暗記すること。

物語の中でいくつもスピーチが登場します。

主人公の恩師となる久遠久美のスピーチ。今川議員の首相質問のスピーチ。小山田党首の弔辞のスピーチ。幼馴染の厚志君のスピーチ。

スピーチの度に泣きました。

登場人物は1つ1つのスピーチに命を込めているわけで、小説の中で何度も何度もクライマックスがやってくるんだもん。そりゃ泣くよ。

 

人の優しさと強さに涙。

ほんとうに弱っている人には、誰かがただそばにいて抱きしめるだけで、幾千の言葉の代わりになる。

そして、ほんとうに歩き出そうとしている人には、誰かにかけてもらった言葉が何よりの励みになるんだな、って。

登場人物が非常に人間らしかったなぁ。

弱くて自信がなくて落ち込むけど、側にいる人の優しさを借りて、力強く立ち上がる。

末期ガン、流産、失恋、強敵、不条理。

あらゆる苦難を必死に乗り越えていく人の生き様がかっこよかった。

 

言葉にこだわる姿に涙。

安定した仕事で幸せになるのもいい。

けれど、人を感動させ、幸せにする仕事に就けるのはもっといい、って。

僕もライターを仕事にしてます。

だけど、登場人物たちのように、自分の言葉に命をかけているか、言葉の力を信じているかというとまだまだです。

言葉の可能性を信じる姿に、悔しさと憧れを感じて、これまた泣いてしまいましたね。

誰かを感動させられる文章を書きたいな。

 

上手なプレゼン、スピーチをしたい人は役立つかも!

スピーチをテーマにした小説なので、所々でその極意を垣間見ることができます。

 一部ですが引用します。

■壇上に上がって、まず五秒待つ。会場が静かになるのを。五秒で無理なら、十秒。それでもだめなら十五秒。

■スピーチの導入部も、あくまで静かに始める。

■スピーチのトップバッターは避けよ

■原稿はきっちり仕上げる。けれど、決して読まない。

■決して、泣かないこと。

■タイムキーパーをつけよ。 

■最初の一撃が肝心。

これが、勉強になります。

スピーチだけでなくて、プレゼンや、文章も、会話にも応用できる部分が多いです。

専門書読むより、コツが頭に入ります。

 

スピーチライターが気になる!

この小説を読んだ僕は、早速スピーチライターをやってみたくなりました汗

ライターをやっていたら、いつか仕事が舞い込んでくるかもしれないので、その時は快く受けて、全力で文章書きたいです。

 

にしても原田マハさん、衝撃的でした。

彼女の紡ぐ物語に、何よりも言葉の力を感じます。こんなに泣かされた作品は初めて。

小説読んで泣けるって幸せだな。僕の心にまた1つ新しい世界ができました。

おすすめです。

 

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